親ごころ
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商売繁盛?日記     


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先日、婚約指輪のご注文を受けました。しかも、2本。
これはありがたい。いっぺんに2件分、と喜んでいました。

打ち合わせにお伺いすると、お母様でした。
「実は、息子たちが結婚することになって。」
「それは、おめでとうございます。2本とおっしゃっていましたが・・・。」
「2人同時に決まってしまって。別々ならねえ・・・・・。いっぺんだと
費用も倍でしょう。まあ、2人いっしょにかたづくのは、いいんだけどねえ。」

とニコニコ。
親としては、早く結婚してもらいたい。
でも、出費はおさえたい。わかります、わかります。
ジミ婚なんていわれてますけど、やっぱりかかりますよねえ・・・・。

「でね、予算が少ないのよ、1人分しかないの。」
「おいくらのご予算ですか?」
「30万なの。」
「お1人分がですか?」
「違うの!!30万で2本造ってほしいの!」
一瞬、目が点になりました。

1人15万円の予算。
結構きつい。

「あ、わかりました。小さいものならできますよ。」
と、動揺を悟られないようにお答えしました。
「すみませんねえ、2人同時なもんだから・・・・。」
「ご本人さんが、お出しになるんですか?」
「いえいえ、まだ若いもんだからお金が無くて・・・・。
  指輪くらいは親がねえ・・・・。お嫁さんに悪いじゃないの、指輪無しじゃあねえ。」


なるほど、この不況、かなりお若い2人には確かに負担が大きいでしょう。
新生活にも、お金がかかるし。
親としても2人平等にあげたい。
甘いと言う方もあるかもしれませんが、親にしてみればやっぱりねえ。
親御さんの気持ちなんですよ。
苦労して育てあげた2人
の息子さんの旅立ちに、せめてもの形を捧げたい。
その気持ちを潰したら、かわいそうです。
親の最後の責任を果たしたいのです。


「わかりました!!がんばって、良いものをお造りします!」
「おねがいね。」

考えました、探しました。
まず、一番分かり図らい、カラーを下げました。
D、E、F、G、H、 Hがちょっとイエローがわかるギリギリの所です。
ですから、FとGあたりで。
次にクラリティーです。VVSかVS。
VSになれば安くなります。VS1で探したいところです。
キャラットは、0,5〜0,3ctですが、0,5か0,3。
0,5はかなりキビシイ。
カット。これはなるべく良くしたい。カットは大事なんです。
カットが良ければ、他が吹っ飛ぶくらいに重要なのです。

「大きさと質とどちらを優先したいですか?」とお尋ねしたところ
「質を重視したい」とのお答えでしたので
0,5はやめて、カットをエクセレントで探しました。

なかなか見つからない。こんなご時世でも、ダイヤは相場が決まっていますから
なかなか・・・。しかも、同じようなところを皆が狙ってくるんで、品薄になるんですよ、コレが!
なるべく上質にしたいし、同じグレードでも違うんですよ。
顔が良いのと悪いのがあるんです。
せっかくの親ごころを無下にしたくない!

探しました。そしたら、意外と良いものが見つかったんです。
カラーもおとさず、クラリティーもいいものが!!
「これ、大手メーカーの企画で集めたんだけど、
     予定よりもさばけなくてね。コレなら、その価格でいいよ。」
「あ、じゃ、それ買い!!」 お買い得でした。

晴れて納品の日。
枠は、スタンダードのタイプと変わったタイプ。
兄弟で好みが違います。あ、お嫁さんの好みかな。

「きれいねえ!ありがとう、本当に30万でできて良かったわ。こんなに立派なのが。」
お母さん、うれしそうでした。

結構、こだわって良いものにしたけど
きっと、わからないだろうなあ。普通にグレード落として納めても
きっと、同じ事を言うだろうなあ。
でも、いいんです。
私は、親御さんの気持ちにこたえたかった。こたえられる、良い仕事が
できたと思っているから。

息子さんたちは結婚して、やがて子供ができます。
そしていつか、この親御さんのお気持ちが分かる日が来るでしょう。
一番の親孝行は、お二人が幸せになることです。
2人の息子さん、どうかお幸せに!!



商売繁盛?日記

 


 

先日、ある社長さん宅におじゃましました。

若い青年実業家で、めでたくご結婚されるとの事でした。

「婚約指輪頼むよ。いろいろ持ってきて。」

「わかりました。ダイヤですか?」

「あ〜・・・良くわからなからいろいろ持ってきて。」

「承知しました。」

 

都内のご自宅に、はせ参じました。

二世帯住宅で3階建ての立派なお家です。

きっとかなり稼いでいるのでしょう、ガレージにはメルセデス

赤いボルボがとめてありました。

二階のリビングには綺麗なフィアンセが、目を輝かせて待っていました。

「はじめまして。この度はおめでとうございます!いろいろ見てください。」

とあいさつ。

「楽しみ〜。」

ぱかっと、BOXを開くと

「わあ〜すっごい!これ全部!!」

とフィアンセ。

「ばっか、そんなわけないだろう。」と社長さん。

既に新婚ムードたっぷりな様子に、ほほえましいような、うらやましいような・・・・。

一通り、見て、指にして、お気に入りが4つ出てきました。

ダイヤのリング2つと、エメラルドのリングとオパールのリングです。

「やっぱりダイヤが婚約指輪になるんでしょう?」

とフィアンセ。

「いいえ。そんなことないですよ、今は。

 誕生石や好きな石を婚約指輪にする人も多いです。結構

 立爪のダイヤの指輪って使わないんですよ。だったら好きな石で

 って人もいます。まあ、ダイヤだと人に見せる時にわかりやすいし

 いいんですけどね。」と私。

「ど〜しよう〜・・・・・・。」

社長さんはタバコをふかしながら、黙って見ています。

「普段使いやすいのは、コレとコレですね。あとは

 ひっかかるかもしれないですよ。」

と少し助け舟を出しました。

「そうねえ・・・・・・・。」

 

1時間くらい経ったでしょうか。

2つに絞れました。

アンティーク調のマーキスのダイヤのリング5ctのエメラルドのリングです。

「どっちがいいかなあ・・・・・。ダイヤも良いしエメラルドも綺麗ねえ・・・・。」

「どうするんだ・・・・・。」と社長さんは少しイライラしてきた様子。

「じゃ、両方ってのはどうですか!両手にしたりして!!」

と冗談を言ってみました。

「じゃ、そうしろ、両方買ってやるよ。」と社長さん。

「え〜!!」「え〜!!」とフィアンセと私。

驚いた事に2つお買い上げ。言ってみるもんです。

これは社長さんの愛なのでしょうか、それとも

お金持ちの当然の行為なのでしょうか!?

迷って、迷って結局、買わない人もいるのに両方なんて!!

あるところにはあるんですねえ・・・・・。

2つとも結構なお値段なんですよ、しかもキャッシュ!!

 

みなさん、そういう経験ってあります!?

 

 


 

商売繁盛?日記


 

先日、お得意様からこんなお話を伺いました。

「実はねえ、主人に見つかっちゃったのよ!」

「え、ダイヤ買ったのがバレちゃったんですか?」

「そう、それがね、おかしいの!」

「何がです?」

「いつだったかしら・・・・やあねえ、歳取ると忘れちゃうのよ!」

「・・・・・・。」

「あ、そうよ、先週よ!親族で船上パーティーやったのよ。」

「船上パーティーですかあ、いいですねえ!」

「で、やっぱり、していくじゃない、いろいろ指輪やら首輪やら

 あらやだ!ネックレスだわ!おほほほほ!」

「親族じゃ、ご主人も一緒ですもんねえ。」

「そうなの。で、ちょうど政子さんとね、あ、義理の姉なんだけどね、

 見せてたのよ〜。」

「このリングですか?」

「そうよ!!」 

なぜかここで叩かれるんです、腕を。

「これも、これも、み〜んな していったのよ!!」

「そりゃ、豪華ですねえ。」

「やっぱり、見せたいじゃない、綺麗だし!

 ”あら、綺麗ね”とか言われたいじゃないの!!」

ここでも、ナゼか叩かれる。

「あぶ2さん、なかなかこの指輪、好評よ!良かったわ、買って!」

「あ、ありがとうございます。そう言っていただけると・・・・・

 で、ご主人は?」

「あら、そうそう、それでね、右手や左手を見せっこしてたら、

 まったく、ちょ〜ど来ちゃったのよ、間が悪いって言うか・・・。」

「ご主人が?」

「もう、目丸くしちゃって、その時の顔ったらありゃしないわよ!

 おほほほほほ!」

「で?」

「もちろん、アタシは平然としてたわよ。バレちゃいけないから。」

話がなかなか進まないのが、定説です。

「 ”いくらしたんだあ!”って、こうよ。」

「で、何て言ったんです?」

「 ”2つで8万よ。安物よ!”って言ったのよ。そしたら

 ”8万もしたのか!?” だって!8万で買えるわけないじゃないねえ!

 おほほほほ!」

「それで平気だったんですか?8万円だと思ったんですかねえ。」

「そうよ!平気よ、それくらい安いもんよ!

 でも、内心あせっちゃったわよ!

 まあ、文句言ってきたらたたみ込んじゃうから大丈夫!!おほほほほ!」

「男の人は宝石の値段なんてわからないですもんねえ。」

「そうよ!3万って言ったってわかりゃしないわよ!!」

 

 男性は価格なんてわからないですよね。

我々は、仕事上見ればわかりますが、普通、縁が無いですものねえ。

でも、実際は1つ ○十万円のリングです。

ごまかせたのか、わからない振りをしたのかは、

ご主人のみぞ知る・・・・・・。

でも、おば様パワーは、いつもすごい・・・・圧倒されます・・・・・。


 

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母から娘へ、祖母から孫へなど、

ジュエリーは代々受け継がれてゆくもの。

当然、姑から嫁へもありえます。

なかなか現実的には

難しい面もありますが・・・・・。

娘さんのいないご家庭だと、割りと嫁姑がうまくいっている場合が

多くなってきているかな・・・とお客様を見ていると感じます。

当社のお客様にも、当然ながらそういったお客様がおります。

あるご家庭で、「この前作っていただいた指輪、

あんまり嫁が、あ、次男の嫁なんだけどね

すごくイイ、すごくイイっていうから、あげちゃったのよ。また造って下さる?」

とか、あるご家庭では

「まったく、この指輪見てうちの嫁ときたら、本物なんですか?だって!

まったく失礼しちゃうわ!死んでもあげないわ!棺桶までもってくわよ!おほほほほ!!」

とかあるんですよ。

どうして、なんですかねえ。永遠の課題ですかねえ。

先日、伺ったお宅は、お嫁さんのほうが先にお客さまになりました。

それで、お姑さんをご紹介していただいたのです。

始めは、おふたり一緒に見ていただいていました。

でも、しばらくすると片方ずつ商談するようになってきました。

まあ、年代的に趣味が違いますし、

おふたりの都合がいつも合うわけではないので

そうなったかと思っていました。

このまえはサイズ直しでお伺いしました。お預かりしながら雑談していると

「ねえ、○○さん最近、どういうの買ってるの?」○○さんとはお嫁さんです。

「あ、この前はダイヤの・・・・・。あれ、見てないですか?」

「あら!そうなの!お金ないとかいって・・・・。」

「え。そうなんですか?」

「そうよ、法事のお金がないからって、貸してあげたのよ!お母さん、お母さんって

いうから・・・・・。」

「・・・・・・・。たまたまじゃないですかねえ・・・・。r(^^;)ポリポリ」

と言う具合です。

一方、お嫁さんは

「おかあさん、最近、買ったでしょ。でも、あれ私の趣味じゃないのよねえ。

リフォームできるかしら。」

「あ、できますよ。でも、いいですよねえ。沢山もらえるじゃないですか。」

「そんな事ないのよ。結構、あれでいてケチなのよ。自分じゃ、いろいろ買うけど

くれるのは少ないのよ。そういえば、私の悪口、言ってなかった?

最近うるさいのよ、なにかと。」

「は・・・。いやあ、もう、できた嫁で助かるって言ってましたよ。ははは・・・。(*.*)」

と言う具合。

おふたり供、とても良い人なんですが

いかんせん、嫁と姑っていうやつは・・・・・。

私も、困る事がしばしばあります。

うそも言いたくないし、ホントの事は言えないし・・・・・。

一緒の家に住んでいても、別々のお客様として

プライバシーを守りつつ、売っていかないといけません。

贈り物をする時も、別々ですが同じランクの物を贈ります。

えこひいきできませんからねえ。

宝石の扱いも細かく丁寧にしなければいけませんが

女性の扱いも細かく丁寧にしなければ!!

難しいですねえ、これも男の永遠の課題かも・・・・。

 

あ、これはノンフィクションです。

いろいろなケースを脚色して書きました。

くれぐれも、これが元でケンカなどなさらないように。

念の為・・・・・。

 


 

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リフォーム。

古いデザイン、タンスの奥にある婚約指輪、

昔買ってもらったジュエリー。

これらを新しく造り直します

先日も、「ついででいいんだけど、リフォームしてくださる?」

と、ダイヤモンドのリングをお預かりしました。

少し汚れていましたが、クリーニングをすれば

かなり輝きそうなダイヤモンドでした。

あれこれと、デザインの打ち合わせをしている時です、

「じゃ、この枠混ぜて使ってくださいな。」

と言われました。

「はい。なるべく使うようにします。量的には少ないので・・・。」

とお答えしました。

実は、元の枠を使うことは少ないのです。

地金(プラチナ、金)は問題点が多くありまして、

特に古い物は要注意なのです。

枠は、一度溶かして使うのですが、

溶かしても量的に少ない事、同じプラチナ、金でも

割合が違う場合があります。

プラチナも金も、そのままでは柔らかすぎて

加工しにくいので、いろいろと混ぜ合わせて合金にしているのです。

その割合が、日本と海外で違ったり、

国内でも違う場合があります。

一番良くあるのが、古い昔の地金。

ひどいものは18金でなかったり、今では

考えられない物を混ぜていたりするのです。

しかも、確かめるには時間もお金もかかってしまい

1本や2本の枠では合わないのです。

無理に混ぜると、強度、色などに変化を生じ

良くないので大抵は混ぜません。

たまに、金やプラチナでない場合もあります。

今回もやはり、古い枠で分析してみないとわからない物でした。

お客様には、リフォーム代から少し割引きさせて頂いて

納得していただきました。

説明が難しい時は、(全てのお客様が理解して下さるとは限りません)

正直、何も言わずに値引きだけする事もあります。

説明しても「どうしても混ぜて欲しいの。」とか

「返されても困るわ!」と言って

承諾して下さらないお客様も稀におります。

少々、わがままなご注文にお答えしていくのが

我々、商売人の仕事だと思っていますが、

出来ない事や、不当な値段がかかってしまう時は、

お断りしています。

いろいろなお客様がいらっしゃるので、

宿題としてこなしていく事も楽しいものですけどね。


 

 

商売繁盛?日記


 

先日、お客様(お医者様です)から、「青いダイヤを・・・

とご注文がありました。

ダイヤは実は、いろいろ色があります。

ピンクダイヤブルーダイヤイエローダイヤブラウンダイヤ

グリーンダイヤレッドダイヤ・・・

皆、めったにお目にかかれない代物です。

グリーンダイヤ、レッドダイヤなんて、私も見てみたい!

何年か前に、銀座の某有名宝石店で、

白昼堂々とレッドダイヤが盗まれましたが・・・・。

イエローやブラウンはともかく、

ピンクやブルー、

特にブルーは、なかなかありません。

天然とトリートメント(処理石)とありますが

天然のブルーダイヤは、めったにありません。

おいそれと 

「では、明日にでもご用意させて頂きます。」

とは言えない。

国内で探して、無ければ

海外で探します。産出量は、皆無です。

宝くじに当たる確率くらいかもしれません。

ですから、持っている業者は、かなり足元をみるでしょう。

持っていても、なかなか出さない業者もあります。

めったに無い物ですから、探しているお客様も多く

見つけたもの勝ち。

しかも、大きい物は、さらに、無い。

ペアで探そうなんて、不可能に近い。

まあ、時間さえもらえれば、みつかりますが・・・。

 

しかし、せっかく見つけてお客様に見せる事ができても

あら、これでブルーなの・・・・・・。

と言われてしまう事もあります。

ブルーダイヤは、ブルーがかすかなので

パッと見ると、普通のダイヤに見えます。

ほのかに青い程度です。

見るからに青い!というのは、博物館級です。

パッと見て青い物が欲しければ、トリートメントを選ぶべき。

処理石ですが、ダイヤモンドです。

原子構造の組替えにより青い色を出しています。

熱処理で青くするというのを耳にしますが、

違います。

説明すると長くなるのでしませんが、簡単な処理ではないので

色が落ちていくと言う事は、まず、ありません。

こだわらなければ、トリートメントのブルーダイヤをお奨めします。

トリートメントも、失敗する事があり(緑っぽくなる)そんなに

沢山は流通していないので、持っていると自慢できますよ。綺麗ですし。

色は良く見たほうがイイです。

濃すぎると、ドギツイです。

薄すぎると、アクアマリンやブルートパーズみたいです。

でも、輝き方が違うので、ダイヤとわかると思いますけど。

そんな訳で、今はいろいろとブルーダイヤを探しています。

天然物も、1つだけみつけましたが、高いので

他もあたっているところです。

なにしろ、はやく・・・・。

お客様の気が変わらないうちに・・・・。

 

 


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キャッツアイと言う石があります。文字通り、猫の目のような石です。

一般的に「キャッツアイ」と呼ばれているのは、クリソベリルのキャッツアイの事。

実は、キャッツアイとはあの猫の目の部分が出る現象の事です。

だから、アクアマリンキャッツアイも、エメラルドキャッツアイもあります。

話は脱線しましたが、クリソベリルキャッツアイは地味な石ですが、高価で人気がある宝石です。

宝石好きな方は、たいてい欲しいアイテムです。

先日、やはりお客様で欲しいという方がいらっしゃいました。

売っているデザインはお嫌いという事で、オーダーで作ることになりました。

当社に出入りしている石屋さんが何社かあります。

その日もたくさんの石を持ってやって来ました。キャッツアイもありました。

でも、キャッツアイが欲しいなどと言ってはいけません。

何もいらないという振りをして、何気なくキャッツアイに話を持っていくのです。

そうしないと安く買えません。

今日は何も買わないよ。

「そんな事おっしゃらないで、…これなんかいかがでしょう」

「うーん。あんまり。いいよ、売れないから」

「じゃ、コレはどうです。」と言う具合です。

石屋も売上げが欲しいので、安くても売れたほうが良いのです。

ましてや、うちは現金払い。手形が多いこの業界で、現金は貴重なのです。

「じゃ、キャッツありますよ。コレ、安くしますから…」

「ん。キャッツ。いらないよ。売れないもん。どうせ高いんでしょ。」

「いやいや、安くしますよ…こんなもんで。」

高いなあ…。

「じゃ、これで!!もう原価ギリギリですよ。」

「本当?もっと安く出来るんじゃないの?」

「そんな事ないですよ、他の石屋聞いて下さいよ。いつも安くしてるじゃないですかあ。」

「じゃ、一つもらうよ。しょうがない。」

「ありがとうございます!!」

大変なのは石屋さん。卸しは数売らないと儲からないですから。

でも、現金は貴重だし、数字0よりはいいんです。

コレもお客様の為、会社の為、安く仕入れなければ!!

さらに、後日、石屋に電話します。

「あ、キャッツ売れたよ。」

「ありがとうございます。」

「売れそうだから、何ピースか同じようなところ持ってきて、客に選ばせるから。」

「わかりました。明日、いや、夕方お伺いします。」と言って、同じ値段で借りるのです。

で、売れた物と別に何ピースか買ったりもします。

仕入れも大変なんですよ。

あ、業界の人には内緒にしといてね。

石屋さん、ごめんなさい。


 

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我々、結構、紹介って多いんですが、

先日もあるお客様のご紹介で黒真珠は無いかと言われました。

ありますよ!もちろん!リングとペンダントを用意しました。

黒真珠のリングを持っているとやっぱり、ペンダントやイヤリングが欲しくなるんですよ。

コーディネイトしないといけないから。ここで色が合わないとおかしいんです。

黒真珠でも、、真っ黒と、色が違うんです。

珠のつやが赤っぽかったり、青っぽかったりしてキレイなんですよ。

大きさは、10mm〜19mmくらいまでありますけど、

11mm〜13mmくらいが手に対してちょうど良い大きさの事が多いです。

大きな手の人には19mmくらいでも合いますけど、

派手なのが平気な人でないとかなり目立ちますね。

それで、お客様に電話して、ある場所で会うことになりました。

「では、16時に×でお待ちしております。」  アポ成立です。

その日は忙しくて、16時に行くのはギリギリでした。

前の商談がこんな時に限って長く延びるもの。

携帯が鳴ったので「しめた!」と思い、

「スミマセン!緊急のクレームが入りまして、すぐ事務所に戻らないといけないので、後日この続きを。」

と謝って出て来てしまいました。

おかげで15時50分に到着。

「よし、よし。」身なりを整え(特にネクタイと靴)、来るのを待ちました。

16時10分、来ません。 16時30分、来ません。

17時、来ません。 17時30分、全然。

場所を間違ったのかと思い、お客様に電話すると、不在。

うーん。おかしい。とうとう、18時になりました。

「俺もよく待ったよな....」と自分をなぐさめて帰ろうとした時、

「すいませーん!!遅れちゃって、ごめんなさい。早速見させていただける!!」

と  こんなもんです。怒る気もありません。

それから1時間、商談して3つ買って頂きました。

良かった、もうニコニコ!!2時間待った事など忘れましたよ!

これで1つも売れなかったた事なら.....。

       でも売れない事もあるんですよ、みなさん。


 

商売繁盛?日記


先日、接待でお客様とクラブへ行きました。(こう言う接待も少なからずあるのです。)

いつもカバンはクロークに預けずに席に持っていきます。

高額商品なので保安上、邪魔ですが持っていきます。

席に付くおネーチャンに「このカバン何入っているの?」と、聞かれます。

「宝石だよ」と、小声で言うとたいてい「へぇー、見せてー」と、言います。

話をしていて好きそうなおネーチャンか、高いジュエリーを身につけている

おネーチャンの時は見せます。目をキラキラさせて見る人と、

ふーんと言う感じで見る人といるわけです。

前者の人には売り込みます。さりげなく。今回は、キラキラ派の人でした。

「いいわねぇ、コレは何?え、じゃあコレは.....」うれしそうに見ているわけです。

すると、「クロスのペンダントで枝のようになっていて

十字の真ん中にダイヤを入れたのつくって。」ハワイに行った時、

ショップで見たそうです。日本でもありそうでない。「18金ならつくれるよ。

10万くらいかかるけど。」「それでできるの?!ならつくって。」

デザインをラフで描いて「こんな感じ?」「そう、ここはこうして」となるわけです。

「じゃあ、明日電話するから何時頃かければいい?」

「んー、夕方。4時〜5時くらいかなぁ。」「わかった。」

名刺を渡して商談成立です。接待も無事終了。

次の日、職人と打ち合わせ。太い十字なので重さをどう軽くするかが問題でした。

ダイヤもあまり大きいと、全体が大きくなるので小さくする事になりました。

クラブのおネーチャンに電話すると、その大きさのダイヤでもOKとの事。

支払いは現金で良いが、給料が来月の15日なのでその日にして欲しいとの事でした。

数日後、そのおネーチャンは来社して細かい打ち合わせをしました。

職人もうまく原型をつくったようです。原型とは金にする前の型です。

さて、ダイヤをおネーチャンに選んでもらおうと電話しました。

「プルルル.....このお電話は現在使われておりません。」

はぁ....こんな事もあるんですよ。

 

 


 

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先日、あるお客様からオメガネックレスの注文をいただきました。

WG(ホワイトゴールド)の3mmのタイプです。

納品の時に「これ、出てきたんだけど何かしら?」とグリーンの球のペンダントヘッドと

グリーンの平たい板状のペンダントヘッドを見せてもらいました。

1つは、球状(スフィア)にバチカン(チェーンを通す金具)が付いているもの。

もう1つは板状の唐草のようなレリーフが

彫ってある爪留めのヘッドでした。ヒスイのように見えましたが、

クォーツの染めや、練り物などの場合もあるので即答はさけました。

ヒスイは鑑別がとても難しく、機械がないと鑑別が正確に出ないのです。

「ヒスイのようですが、調べると違うかもしれません。でも細工は凝ってますし、

色も綺麗だから思い出のもなら大切にすると良いと思いますよ。」

と言いました。「じゃあ、綺麗にしてもらおうかしら?」

「新品仕上げをしてバチカンをもっと大きなものに交換しましょう。」となって、

大きいチェーンを通せるように大きなバチカンにして

チェーンもイタリア製のものに替えました。

納品の時に、「こんなのも出てきたんだけど」と言って、またまた出てきました。

シルバーのパールのブローチ3つ、ガーネットのリング、サファイアのリング、

ペアシェイプのヒスイのリングでした。

シルバーのブローチはたくさんの葉っぱにパールが30個ぐらいついていて、

大、中、小とありました。シルバーですから、黒ずんでいましたが、細工は丁寧で、

磨けば綺麗な物になることは誰にでも分りました。

ガーネットのリングは18金でダイヤもなくシンプルでしたが、デザインが凝っていました。

サファイアのリングはプラチナで、エメラルドカットのサファイアでした。

サファイアの脇をエメラルドカットのダイヤが かためて

シャキッとした上品なリングに仕上げてありました。

ヒスイのリングはペアシェイプの18金でシンプルでした。

「結構あるものね。古いけれど探したら出てきたの。」

そんなもんです。

おばあさん、お母さん、自分と、女性が代を重ねていくといくつか宝石はあるもんなんです。

たんすのこやしじゃかわいそうだからリフォームをしてほしいの」

そんな訳で、ヒスイのリングをリフォームしました。

シルバーのブローチもピッカピッカに磨いてとても喜ばれました。

3つあったので1万円ちょっといただきましたが。

ガーネットとサファイアのリングも新品仕上げしました。

ヒスイはデザインをおこして、リフォーム。綺麗にできました。

さすがに、その後はたんすのこやしは、でてきませんでしたが・・…。

他に、ルビーのリングとエメラルドのリングを買って頂いて私も大変喜びました。

宝石箱はあっという間にいっぱいになったそうです。

           あなたも探してみませんか、たんすのこやし。

 


 

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昨年の’Xmasの一週間前に婚約指輪の注文がありました。Hさんは25歳の

サラリーマン。学生時代からの彼女とのゴールインでした。彼女には内緒で

’masに婚約指輪を渡そうというのです。かっこいいじゃありませんか。

予算は25万〜30万円。不況のこの時代、25歳ではコレぐらいになってしまう

かもしれません。昔は、50万〜70万くらいのものもありましたけれど。

俗に言う給料の3ヶ月分と言うのは現実的にはあまりありません。

結婚する年齢からして1ヵ月25万くらいとしたら75万円。これくらいあれば、

申し分のない随分と立派な婚約指輪ができますが、そこまで予算を組める人

は今はあまりいないでしょう。彼女とすれば、金額よりも気持ちの問題。

精一杯の予算を組んでくれれば納得でしょう。   どうですか皆さん?

ご意見があればメールにどうぞ。

話は戻って、Hさんは友人の女性を連れて来ました。恋人を良く知っているらしく

意見を聞くためです。まず、カタログから枠を決めます。ひねったデザインが

希望で、何種類か選んでもらいました。

次にダイヤです。0.5ct、0.4ct、0.3ctそれぞれグレードの違う3つの石です。

Hさんは大きさよりも、品質を重視したいとのことで、0.3ctのDカラーVVS

エクセレントを選びました。割と大きいほうを選ぶ傾向が日本人にはあります。

しかし、Hさんは、大きいよりも品質だと言って決めました。連れの女性も

「きっとそうよ」と言って、意見が一致したのです。

さあ、次の日から大変。一週間で作らなければいけません。枠は在庫がある時と

無い時があります。当然X’mas前は人気の型は品切れの場合が多い。

メーカーに直接行ってみました。ありました、ありました。この枠は爪の部分が、

普通のと違って、フリルのようになっているので気に入ったのでしょう。

数はあまりないとの事でした。

次に行くのは石留めの加工屋です。枠とダイヤを持って、いつもの様にお願いします。

「3日もかからないよ」との事。ありがたい。間に合うじゃないか。帰って次の営業へ

と思ったが、 まてよ、鑑定書があるじゃないか!!

そうなんです、ダイヤを枠に留めた後写真を撮るんです。

鑑定書に写真ついてるでしょ、あれです。だから鑑定書は、加工が終わってから作成

しないとならないのです。で、鑑定書は、この時期中2日位かかる。でもって、23日は

休日なので実質、22日までに仕上げないとHさんに渡せない。ギリギリだ。

事情を説明して、石留めが終わり次第、加工屋が直接、鑑定機関に持ち込む事になった。

22日の午後5時が仕上がり時刻、もし、ここで万が一ミスがあれば間に合わない。

5時ぴったりに加工屋に行くと、「出来てるよ、これ鑑定書。」と、おやじが。

ハート&アローの鑑定書も付いて、サイズもバッチリ。仕上げも完璧!!

セーム皮で綺麗に磨いて、専用ケースに収納する。

おやじに礼を言ってその足でH氏の所へ向かう。埼玉県のS市まで車をとばします。

結構遠い。しかし、以外と渋滞していなかった。1時間後にやっと着いた。

30分前に着いたので、納品書や、領収書を記入しながら待ちました。ほどなく、Hさんは

やってきました。今度は男の後輩を連れて。Hさんは箱を開けてニコニコしながら、

「おまえも早く指輪渡せる様になれよ!」と、後輩に自慢していました。

「ありがとうございます。」Hさんにお礼を言って代金を頂きました。

価格は予算の前半でおさえました。帰る時まで、Hさんはニコニコしっぱなし。

         きっと素敵なクリスマスを過ごせたと思います。                           ダイヤモンドは永遠に・・・。

 


             

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